【注目ワード】自己効力感って何?

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学習塾の記事

近年重要視されている能力「自己効力感」。「自己効力感」は困難に立ち向かう力、積極的にチャレンジする力として、社会で活躍する上で重要な能力として考えられています。
最近よく耳にする「自己肯定感」と似たような言葉で、混同されやすいですが、意味合いは異なります。
今回はそんな「自己効力感」とはどんなものなのか、詳しくご紹介していきます!

「自己効力感」とは?


自己効力感とは、カナダの心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された心理学用語の一つです。これは、ある物事に対して「自分なら乗り越えられる」「きっとできるはず」と思えるような自分の能力や成功を信じることができる状態のことを指します。
高い自己効力感があると、困難な問題に直面しても立ち向かうことができ、たとえ失敗しても早く立ち直ることができます。また、子どもの「自己効力感」を高めることができれば、志望校合格に向けて粘り強く努力したり、初めてのことにも恐れずに挑戦できるようになり、子どもの自己成長にも繋がります。

「自己効力感」が高い人・低い人の特長

自己効力感が高い人・低い人の特徴としてよく言われているのが以下のような点です。
現在のお子様の自己効力感が高いのか低いのか、一度チェックしてみましょう!

「自己効力感」が高い人

  • ポジティブで自信に満ちている。
  • 新しいことに積極的に行動し、挑戦する。
  • ポジティブな発言が多い。
  • 簡単に諦めない。
  • ミスをしても過度に落ち込まない。

「自己効力感」が低い人

  • ネガティブで自分に自信がない。
  • 失敗を恐れ、挑戦を避ける。
  • ネガティブな発言が多い。
  • 諦めるのが早い。
  • 立ち直りが遅い。

いかがでしたでしょうか?
もし現時点で「自己効力感」が低くても大丈夫です。
自己効力感は色々な経験を通して高めることが可能です。

「自己効力感」の高め方

自己効力感は、成功体験を積んだり、目標設定や計画を立てて達成することで高めることができます。

その①:成功体験を積み重ねる

自己効力感を高めるためには、自分の力で何かを達成した成功体験を積み重ねることが重要です。最初から大きな目標を掲げてしまうと、達成する前に心が折れてしまうことがあるので、まずは達成可能な小さな目標からで大丈夫です。一日一日、コツコツと小さな成功体験を積み重ねて、徐々に難易度を高めていくことで、より良い成功体験を積むことができます。
成功体験は自己効力感の基盤となり、困難な課題にも立ち向かう勇気を与えてくれます。

その②:身近な例を参考にする


直接、自分が行動しなくても他者の経験を見聞きし、あたかも自分がそれをやっているようにイメージするだけで自己効力感を高めることができます。この方法を「代理経験」または「モデリング」といいます。「代理経験」は、他者の成功例から「自分でもできそうだ」という感覚を持つことで、自己効力感を高めます。
ここで成功例として、つい有名人を例としてしまいがちですが、時代背景や成功規模が違いすぎるなど自分に同化することが難しくなるため、あまりおすすめできません。成功例を探すときは、友達や兄弟などの身近にいて成功までのプロセスを詳しく辿ることができる人の方が効果的です。

その③:周囲のポジティブな声掛け


周囲の言葉がけによって、自信が芽生え自己効力感が高まることもあります。
単純にほめることはもちろん、「こうすればできる」という説明や「あなたならきっとできる!」という励ましの言葉は、子どものモチベーションアップに繋がります。
また、子どもをほめる時は、つい分かりやすく、目立つような部分に目が行きがちですが、子ども自身が気付いていないような部分にも目を向けてほめてみましょう。自己効力感が低いと、自己評価が低くなりがちですが、新たな自分の長所を発見することができ、自己評価を再認識することができます。

まとめ

困難な状況に立ち向かう時に必要な「自己効力感」は、近年社会で活躍する上で重要な能力として注目が高まってきています。
自己効力感は、色々な方法で高めることが可能です。
ぜひ自己効力感の向上を意識して子育てに取り入れてみてはいかがでしょうか?

「自己効力感」の高め方

  • 成功体験を積み重ねる
  • 身近な例を参考にする
  • 周囲のポジティブ声掛け