「努力は裏切らない」という言葉は、多くの人に励みを与えてくれます。しかし、実際には努力が報われないと感じた経験を持つ人も少なくないでしょう。なぜ、努力は裏切られることがあるのでしょうか?本記事ではその一例を紹介します。
努力の方向性
努力が報われない原因の一つは、努力の方向性が間違っていることです。目標設定が曖昧であったり、効率的な方法を選択できていない場合、努力は無駄に終わってしまう可能性があります。
バスケットボールのシュートがうまくなりたいから
10000回シュート練習したらうまくなるはず!
確かに練習でのシュートは入るようになるのかもしれません。
しかし、一番大事な試合だとどうでしょうか?
あれだけ練習したのに1回も入らないことの方が多いと思います。
実際、日本のプロリーグで活躍する選手の3Pシュート成功率は33%(仮)高くて43.2%程となっています。(※B1リーグ2023-24シーズン参照 3月28日時点)
「入らないのなら入るまでシュート練習をしたらいい」と指導者の方は教えてくれるかもしれませんが最初にシュート練習した時と状況が変わっていないことにお気づきでしょうか?
改善するためには”なぜ“と自分で考えることが重要です。
なんでシュートが入らなかったのだろう?
- シュートを打たせてもらえなかった
- シュートがゴールに届かなかった
- 緊張して思うように動けなかった
- 疲れて体が動かなかった
彼の試合内容を見返してみるとこのような反省点が出てきました。
上達のために一つずつ細分化しながら確認していきましょう。
Q. シュートを打たせてもらえなかった
外的要因を考える
①個人で攻めることが多い
→チームメイトではなく自分にマークが強く当たっていた
A.パスを使って攻撃を分散させる
②全体的に速攻で攻めることが多い
→攻撃のパターンが少ないことや、止められる選手がいる場合に守られやすい
A. 攻撃のリズムを複数用意するセットをチームとして準備する
内的要因を考える
①自分より身長の高い選手とマッチアップしていた
→高さで負け、シュートを打てない
A. ドリブルで相手を前後に揺さぶったり、抜きに行く動きを見せる
②フリーで打てなかった
→ボールをもらってからすぐに打とうとするため、相手に近い距離でのディフェンスをされた
A. ステップの練習や、シュート前にドリブルを入れるなど外す動きを取り入れる
など、1つの問題に対して4つの解決案が出てきました。
これらを踏まえて【どうやって】練習したらいいのでしょうか。
練習の考え方を身につける
内的要因(個人的な上達)をまとめると シュート前後に入れる動きを練習したい。
フットワークやボールハンドリングの練習を取り入れる努力をしたうえでどのように変化するのか見てみましょう。そこから起きる成功や失敗を考えることで次のレベルアップにつながります。
最後に
考える方法はPDCAサイクルを使い、小目標・大目標を設定することが好ましいとされています。
最終的に何を成し遂げたいのか、そのためにはどのような技能が必要とされるのか。
それまでのある時点で何を達成したいのか。細かく設定し積み重ねることでより良い未来をつかみ取ることができるはずです。